◆委員(井上ノエミ君)
観光統計調査の結果報告によれば、国内の遠方からの観光客が増えています。商店街やレストランのオーナーからは、お客は余り増えていないと聞きます。両国地域も余り変化はないと思います。今後の両国地域の振興策を真剣に考える必要があります。質問ですが、海外からの観光客はどの程度東京スカイツリーを訪ね、墨田区を訪ねているのか分かりますか。外国人観光客の数についてお尋ねします。
それからATMに関してお尋ねします。多くの外国人は小さな金額の買い物でもクレジットカードを使います。日本人とは異なる習慣です。墨田区を訪れて困ることは、クレジットカードを使えない場所が多くあることです。そこで外国人の観光客が困らないようにATMのマークや看板を設けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。またATMは日本語だけではなく、外国語でも使えるようにすべきですが、いかがでしょうか。
○委員長(坂下修君)
少しテーマから外れますけれども、観光客の調査に併せてということで。
◎観光課長(郡司剛英君)
まず、外国人観光客の統計でございますが、区として全体で外国人がどのくらい訪れているかという統計はございません。ただ、観光案内所に来た外国人の数というものは経年で追っておりまして、ご指摘のとおりスカイツリー開業の前年である去年、それからスカイツリーの開業年である今年の比較で申し上げますと、去年は吾妻橋が全体で1,331人だったものが、この12月の段階で2,560人まで増えております。ほぼ倍増ということです。
それから両国につきましては、昨年度が全部で936名という結果で、これは特に地震と放射能の風評の関係も多く受けたところでございますが、今年度につきましては12月時点で1,115名ということで、昨年度の1年間を上回っておりますので、そういった意味では外国人の数は着実に増えてきているのかと思っているところでございます。
それから国全体としてとっているデータはございます。国につきましてはJNTO(日本政府観光局)の発表によりますと、昨年度比、外国人の数は34.6%増えまして836万8,000人に達したという統計結果が出ているところでございます。ただ、冒頭で申し上げましたとおり、墨田区に関する特定のデータというものはございません。
2点目の、海外から来た方のATM等のお話でございますが、ATMにつきましては、おっしゃるとおり外国人の方がお使いになるクレジットカードだとか、そういったものが使えるところが限られているのが現状でございます。
まず墨田区の対応状況といたしましては、広域の観光案内板にバンクという形で銀行等をピクトで表示しております。その他、墨田区がちょうど観光庁の戦略拠点に認定されたことによりまして、今、外国人の受入環境の整備事業というものを精力的に進めているところでございます。その内容の一つといたしまして、パンフレットの多言語による表示を行うこととしておりまして、この3月までに4言語、英語・韓国語・中国語は2種類でパンフレットをつくることにしております。そこの地図情報の中に、ゆうちょ銀行とセブン銀行はJNTOの紹介銀行になっており、外国人にとって一番利便性の高い銀行ということになっておりますので、そのピクトサインも表示するような形で今、計画しているところでございます。